六本木のタカ イシイ ギャラリーへ<Larry Clark>の展示を観に行きました。
63年から71年にかけて自身の故郷タルサの仲間達との過ごす時間を写真におさめた写真集<Talsa>からのヴィンテージプリントの展示と、その中で68年に制作されたフィルム作品<Talsa>の上映を見る事ができました。
<Talsa>は1968頃に自分の仲間達の日常、ドラッグや暴力に溺れる姿をただただ映像に撮っている記録ような作品ですが、今観ると当時の少年達のリアルな感情や生活を切り取った大切な資料のような物に感じました。
作者がこれを当時から世の中に向けて芸術や作品として撮っていたというより、自分達がこんなどうしようもない外れた人間である事を悩み、客観的に観る為の記録の様に感じました。
<Larry Clark>といえば僕は映画<KIDS>で初めて知ったのですが、<KIDS>の内容も少し暴力的で自滅的なストーリーで、NYに住む一部の不良少年たちの日常を切り取った様な作品で、ストーリーというよりカルチャーや匂いを感じる作品でした。
僕にとってはSUPREME,ZOO YORK、等のスケートファッション、人物としてはカリスマスケーターのハロルド ハンター、女優としてのデビューのクロエ セヴィニーがとても印象的でした。
今回の展示は<Larry Clark>が二十歳から撮っている作品で<KIDS>よりもずっと前の作品の物ですが後に<KIDS>を創るのが分かる、点と点が線で繋がる展示で感動しました。
今観ても刺激的だと思うのは作品から作り手自身を感じる事ができるからだと思います。
今観ても刺激的だと思うのは作品から作り手自身を感じる事ができるからだと思います。
僕も<自分>をスタイルで体現するように心がけています。
今年最後のカルチャー見学は<Larry Clark>でした。
実際に触れる事は大切です。